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2023年11月の記事一覧

NEW 研究授業

3年1組数学、2年3組家庭科の授業

石嶺中学校では、教科横断的な視点の授業や社会とつなげるキャリアの視点の授業を先生方が積極的に実践しています。
今日は教科横断的な数学の授業と、実生活につながるキャリアの視点の家庭科の授業を参観しました。
比嘉新司先生の授業では、中学1年生の理科で学習した鏡の反射を用いた学習課題「全身が映る鏡をどこに置く?」を、実際に鏡に映る像を図で表し、鏡から離れた場合、近づいた場合、全身を映せる鏡の大きさは変わるか、変わらないかを予想させました。作図してみて初めて、予想に反して鏡の大きさは変わらないことに気が付きます。そこからが本題でなぜそう言えるのかを説明できなければなりません。今学習している相似の条件をうまく活用して説明できるかグループで考える授業でした。

2年3組の家庭科の授業では、下里ゆかり先生が生徒にオレンジジュースにどんな種類があるか質問すると、日頃から飲んでいるなっちゃん、バヤリース、ファンタなどあげられました。果汁20%のジュースの残り80%に何が入っているか質問すると生徒からは水、甘味料、色素、香りづけ、防腐剤など予想していました。今日は「オレンジジュースを科学する」と題し、実際にゆかり先生が生徒の目の前で、果汁20%のオレンジジュースを作ってみんなで試飲しました。面白かったのは、2つのコップに水を入れ、それぞれに20%分にあたる100%オレンジジュース、コーヒーなどに入れるシロップを5個ずつ、黄色と赤の着色料、酸っぱさを出すクエン酸を入れ、一つにはオレンジの香料、一つにはストロベリーの香料を入れました。

飲み比べてみて、二つとも味は同じはずなのに、香りが違うだけでまったく違う味に感じましたが、ゆかり先生が作ったオレンジジュースは日ごろから私たちが買って飲んでいるオレンジジュースそのものでした。食品添加物として今日使ったものは、甘味料、着色料、酸味料、香料ですが、それぞれに使用目的がありました。日本とアメリカで使用を許可されている添加物の数の違いや、多く取りすぎることで発がん性があるものもあることを聞き、そのうえでどんなジュースを選ぶかを考えました。値段の違い、産地の違い、添加物の違い、私たちの生活からまったく切り離すことは難しい食品添加物について、知ったうえでどのように生活に活かしていくかを考える大事な授業でした。